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シソ◎さわやかな香りが食中毒を防ぐ

7月7日は「赤しその日」です。この時期にアカジソが収穫の最盛期を迎えること、また「紫蘇」という字の通り、シソは蘇(よみがえ)るものに由来する伝承があるため、1年に1度蘇る七夕の織姫と彦星伝説にちなんで、日本の食品メーカーが記念日として制定しました。シソは、中国大陸原産の一年草の植物で、さまざまな品種があります。アカジソのほか、チリメンジソ、アオジソなどがあり、大葉はアオジソの別名です。

シソは、日本には平安時代に伝来していたといわれ、918年に編纂された『本草和名』というわが国最古の薬物事典にも、民間の薬や漬物などに使われていた記録が残っています。アカジソは、梅干しや柴漬けなどの色付けに利用され、アオジソは香味野菜として刺し身のつまや天ぷらの添え物などに使用されます。

シソ特有のさわやかな香りは、ペリルアルデヒドという成分がもとになっており、この成分は防腐・殺菌作用を持っています。香りにより嗅覚神経を刺激して胃液の分泌が促され、食欲を増進させるほか、食中毒の予防にも効果があるとされています。食塩と一緒に使用することで防腐効果がもたらされるため、梅干しはこの性質を利用しています。また、アニサキスに対する殺虫効果もあるとされ、シソが刺し身など生ものに添えられることが多いのは、このためです。

シソの種から取れるシソ油には、αリノレン酸が多く含まれています。αリノレン酸は、体内で合成することができず、食物から摂取する必要がある必須脂肪酸です。αリノレン酸には、アレルギー症状を改善したり、血液をさらさらにする効果があるとされています。大人は1日約2gの摂取が必要ですが、αリノレン酸を含む食物はあまり多くなく、シソ油からは効率的に摂取することができます。暑い日々が続きますが、シソの葉やシソ油を使った料理を意識的に取って、健康的な夏を過ごしましょう。


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